スズメバチとアシナガバチの見分け方
春になると動き出すハチ(蜂)ですが、よく見かける蜂の種類は、大きく分けて3種類あります。
ミツバチ
アシナガバチ
スズメバチ
です。
ミツバチは身体も小さいのですぐに見分けがつきますが、アシナガバチとスズメバチの見分けがつかない方も、多いのではないでしょうか?
大きくなった巣の形を見れば一目瞭然なのですが、一番最初は、アシナガバチもスズメバチも同じような巣の形で、身体の形も一見よく似ています。
アシナガバチはその名の通り足が長く、足をぶらんとさせて、ふわふわ・フラフラという感じで飛びます。
スズメバチは、一直線に、飛ぶスピードも速いです。注意してください。
春に蜂(ハチ)がたくさん飛ぶのはなぜ?
3月の終わりごろから4月くらいにかけて、去年の秋に生まれた女王バチが冬眠から覚め、新しい巣を作る場所を探して飛び立ちます。
この時期に
「蜂(はち)が沢山飛んでいるけど、巣が見当たらない」
というご相談をよく受けるのですが、当たり前です。
まだ働きバチが出る時期ではありませんので、春に見かける蜂は、すべて女王蜂(ジョウオウバチ)です。
沢山の蜂が飛び回っているということは、冬眠から覚めた女王蜂(じょうおうばち)が、新しい巣の場所を求めて飛び立っているだけなのです。
始めは女王蜂(ジョウオウバチ)1匹で、巣の材料を集め、巣を作り、卵を産み、幼虫を育てるのですが、複数の女王蜂(ハチ)が、あまり近くに巣を作ることは無いので、この時期に沢山の蜂が居るということは、ほぼ巣は無いと思って大丈夫です。
ですが、近くに巣を作られてしまう可能性はありますし、蜂が飛び回っているだけでも、刺されたらどうしよう?など不安はある思いますので、対策は必要です。
ハチに遭遇してしまったら?
まずは、スズメバチやアシナガバチを見かけたら、ゆっくりと離れてください。
騒いだり、走ったりしてはいけません。
振り払う仕草も、絶対にしてはいけないことです。
姿勢を低くできるともっとよいでしょう。
その場で、しゃがんでじっとしているだけでも、自然に蜂は離れていくはずです。
早く動くものや音に反応して攻撃してきますので、じっとしていることが、意外に一番安全だったりするのです。
また蜂(ハチ)が死んでいるように見えても、絶対に素手で触れないようにしてください。
たとえ頭や胸がなくなっていても、腹部だけあれば反射的に毒針で刺すことがあるからです。
万が一、刺されてしまった時は、こちらを参照してください。
とはいえ、蜂が寄り付かない、巣を作られない。
それが一番ベストですよね。
そのための対策をいくつかご紹介します。
蜂が寄り付きにくい・巣を作りにくい対策
粉コーヒーの煙で
粉コーヒーを、ライターで少し燻したものを置いてみましょう。
煙をハチが嫌がるようです。
銅貨の匂いで
ハチは銅や真鍮の匂いが嫌いです。
手にこすりつけたり銅貨を入れた容器を置いておくなどしてみてください。
黒くない服装や持ち物を
ハチは黒いものを襲撃してくる習性があります。
黒色やダークな色の服は避けて、色の明るい薄いものを選ぶようにしてください。
髪の毛や目を狙われやすいので、明るい色の帽子、眼鏡などで守るのも良いでしょう。
バッグなどの持ち物も黒色は避けた方が良いです。
フレッシュバジルの匂いで
ハチはバジルの匂いを嫌うといわれています。
もし鉢植えなどがあれば置いておくのも効果的かも。
ちなみにトマトも同じ効果があるそうです。
にんにくの匂いで
ハチはにんにくの芳香油も苦手です。
にんにくを割って置いておくと良いですが人間にも厳しいかもしれませんね。
茶色の紙袋を置く
これは面白い方法なのですが、大きめの茶色の紙袋を置いておいたり、吊るしておいたりすると、他のハチの巣があると勘違いして近寄ってこないと言われています。
木酢液(もくさくえき)
ホームセンターやドラッグストアなどで販売されている木酢液や竹酢液を薄めて、家の周囲に撒いてください。
パッケージには2~5倍などと書いてあるかもしれませんが、200倍~500倍に薄めて、人間には感じないレベルの方が効果的です。
濃すぎると効果がなくなってしまいます。
トラップを仕掛ける
3~5月くらいの、女王バチしかいない時期に女王バチを捕獲してしまいましょう。
それで、その年の蜂は増えなくなります。
市販でも販売されていますが、自作でも簡単にできますので家の周りにしかけてみましょう。
但し、トラップが効果的なのは、春だけです。
6月以降も、トラップをつけていると、働きバチを呼んでしまい、逆に巣を作られる要因になってしまうこともあります。
6月になったら、必ずトラップは外してください。
まとめ
スズメバチとアシナガバチの見分け方と対策を紹介しました。
スズメバチの方が攻撃的で狂暴ですが、アシナガバチであっても刺されて、きちんとした対処をしないと大変なことになってしまう可能性もあります。
まずは、蜂が寄り付きにくい・巣を作られにくい対策をしていくことが大事です。
蜂の対策をするだけで、他の虫や動物への対策になるものも沢山ありますので、できるだけやっていきましょう。
スズメバチの詳しい生態についてはこちら
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