こんなに多いの?スズメバチの種類。それぞれの特徴を知る。

スズメバチの種類

オオスズメバチについては、少し特殊な部分も
ありますので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ヒメスズメバチ

姫雀蜂
学名:Vespa ducalis

ducalisには、公爵の
指導者という意味があります。

以前は、ネッタイヒメスズメバチの亜種と
されてきましたが、
後には別種とされています。

オオスズメバチに次ぐ大型のスズメバチで、
体長は24-37程度です。

亜種のツシマヒメスズメバチ以外は
腹部末端の2節が黒いので、
他種のスズメバチと区別が付けられます。
都会でもよく見られるスズメバチですが、
攻撃性は大型のスズメバチ属の中で最も弱く、
毒性もそれほど強くありません。
ただし威嚇性は強く、巣に近づくと侵入者の周りを
まとわりつくように飛び回ります。

基本的には、土の中、樹洞、屋根裏等の閉鎖空間に
巣を作りますが、規模は他のスズメバチに比べ
はるかに小さく、
働きバチの数は全盛期でも数十匹程度です。

獲物となるアシナガバチ類の繁殖可能期間が短いため、
ヒメスズメバチの巣の規模も
個体群密度もそれほど高くはならないのです。
一般的なスズメバチは、
サイズが女王蜂>オス蜂>働き蜂の順ですが、
ヒメスズメバチには、あまり大きさに差は見られません。

ヒメスズメバチの幼虫は基本的にアシナガバチ類の
さなぎや幼虫のみを餌とするため、
成虫はアシナガバチの巣を襲って幼虫やさなぎを狩ります。

このとき、他のスズメバチ類のように筋肉部分だけを
切り取って肉団子にするのではなく、
噛み砕いた獲物の体液をそのうに収めて
巣に持ち帰って、そのまま幼虫に与えます。
また、キイロスズメバチやコガタスズメバチなどの
巣を襲ってそれらの幼虫やさなぎを狩る様子も
観察されています。

日本のような温帯では、非常に小規模の巣しか
形成することが出来ず、貴重な少数の働き蜂の消耗を
防がざるを得ないため攻撃性も著しく低いです。

一方では、一年中アシナガバチ類が繁殖する熱帯アジアなどでは、
ヒメスズメバチの巣の規模も著しく大きくなり、
攻撃性も他のスズメバチ類と同様に高くなることが知られています。

分布
日本(本州・四国・九州・佐渡島・伊豆諸島・大隅諸島・対馬・琉球諸島)・
台湾・中国・朝鮮・ロシアの沿海州。
ただし、沖縄本島では見つかっていません。

キイロスズメバチ

黄色雀蜂
英名: Japanese yellow hornet
学名:Vespa simillima xanthoptera

本州、四国、九州や朝鮮半島に分布しています。
北海道以北に分布するケブカスズメバチ
(毛深雀蜂、Vespa simillima simillima)の
亜種とされています。

体長は女王バチが25-28mm、働きバチが17-24mm、
オスバチが28mm程度で、日本に広く分布する
5種のスズメバチ属のハチの中では最も小型となっています。
頭部は黄色、胸部は黒色で肩板などが黄色、
腹部は濃褐色と黄色の縞模様で、
全体的に黄褐色の毛で覆われています。

基亜種ケブカスズメバチは、
亜種キイロスズメバチよりも黄色の部分が少なく、
巣の規模もやや小さいです。

日本に生息するスズメバチとしては巣の規模が最も大きく、
大きな巣は直径1メートル近く、育房数は6,000-8,000で、
ハチの数も1000匹に達することもあります。
新女王は200-800匹。活動期間は5-11月、
個体数は9-10月に最大となり、人が刺された例も
秋に最も多くなっていきます。

初期には屋根裏や樹洞のような閉鎖空間に
巣を作りますが、巣が大きくなってスペースに
余裕がなくなると、別の場所へ引越しして
新たな新しい巣を作る習性があるため、
結果的には
閉鎖空間だけでなく人家の軒下や木の枝といった
開放空間まで、様々な場所で巣がみられます。

攻撃性が非常に高く、巣の近くを通っただけで
攻撃されることもあります。
特に一旦刺激を受けた巣では攻撃性が増して
危険になるため、むやみに
市販の殺虫剤などを吹き付けてしまうと、
何もしない時よりも、かなり危険な状態になりますので、
注意してください。
都市部での生活によく適応しているため、
市街地でも多く見られる
日本では被害例が多いハチです。

食性は幅広く、幼虫の餌として各種の昆虫・クモ類を
狩るほか、カエル、ヘビの死体までほとんど何でも利用します。
クヌギやコナラなどの樹液、ブドウやカキなどの熟果、
清涼飲料水の飲み残しなどにも飛来します。
またミツバチ類、アシナガバチ類、
クロスズメバチ類などの巣の入り口付近で
それらの働き蜂も狩ります。
狩りは常に単独で、オオスズメバチのような
集団での襲撃はみられません。

ニホンミツバチを狩る場合は、主に巣に帰る個体や集団から
偶然離れた個体を狙って巣の周囲を滞空飛行していることが多いです。
このような巣では、ニホンミツバチが巣口周辺に多数集まって
警戒態勢をとり、キイロスズメバチがおよそ15cm以内に近づくと、
最も近くの個体を始点として、腹部をそり上げながら
翅を震わすウェーブが起こり、
集団全体がブーン、ブーンという断続的な羽音をたてます。

このような大集団のすぐ近くでの狩りは、
キイロスズメバチにとっても大変危険なものになるので、
必要以上に集団に近づかないように
非常に注意深く行動するのが観察されます。
うまく働き蜂を捕獲できた時には、次の瞬間には獲物を
抱えたまま非常な速さでその場を飛び去り、
高い木の枝などで、集団から十分に離れた場所まで
運んでから改めて噛み砕いていきます。
逆に、ほんのわずかでも捕獲に手間取った場合には、
それに気付いたニホンミツバチの集団に一斉に襲いかかられて、
蜂球の内部で蒸し殺されてしまうことも多くなります。

分布
日本(北海道、本州、四国、九州)、
朝鮮半島、サハリン、東シベリア、千島列島に分布しています。

コガタスズメバチ

小形雀蜂
学名:Vespa analis

スズメバチ属の主な5種の中では中型のハチです。
成虫はオオスズメバチと非常によく似た外見と体格をしていて、
サイズが拮抗した個体では見分けは困難です。
その際は頭部の形状の差異と繊毛の長さで見分ける
ケースが多くなります。
体長は女王バチが25-30mm、働きバチが22-28mm、
オスバチが23-27mm程度です。
中型以下の昆虫を餌とします。
木の枝、植え込み、軒下等の開放空間に巣を作ります。
巣は女王バチが単独で巣作りをしている初期段階では
徳利やフラスコを逆さに吊り下げたような形状をしていて
(このためトックリバチの巣と間違えられることがある)
働きバチが羽化してくると徳利の首の部分が噛み破られて
ボール状に変化していく特徴があります。
特に他の蜂のよく集まる虫媒花で待機して、
ハナバチなどを襲って胸部の筋肉を肉団子にし、
巣に持ち帰ることが多いです。

巣の規模は比較的小さく威嚇性・攻撃性も
あまり高くありませんが、
巣に直接刺激を与えると激しく反撃してくるため、
剪定作業中に巣を刺激して
被害に遭うケースがしばしば見られます。
このため日本では被害例が多くなっています。

巣を作る場所や餌の種類に柔軟性があるため、
キイロスズメバチと並んで都会でよく適応しています。

モンスズメバチ

紋雀蜂
英名: European hornet
学名:Vespa crabro
コガタスズメバチに近い大きさの中型のスズメバチで、
体長は女王バチが28-30mm、働きバチとオスバチは21-28mm程度。
ヨーロッパから日本まで幅広く分布しています。

天井裏や樹洞といった閉鎖空間に外被の
下部が大きく開いた巣を作りますが、
まれに軒下のような開放空間にも巣を作ることもあります。

また、キイロスズメバチの古巣の内部に巣を作った
例も確認されています。キイロスズメバチと同様、
巣の場所が手狭になると引越しする習性がありますが、
この種類は引越し先の巣も閉鎖空間に作ります。
攻撃性はやや強くなっています。
腹部の黄色と黒の縞模様は波形をしていて、
変異が大きくなっています。

幼虫の主な餌はセミで、その他バッタやトンボなどの
大型昆虫も餌にします。

日本では初夏のハルゼミから初秋のツクツクボウシまで
多様なセミを狩猟出来る環境でないと生息出来ないので、
近年減少していっています。

ヨーロッパにおいては、セミを獲物とする大型のスズメバチは
この種のみで、セミを襲うことも稀(マレ)なために、
セイヨウミツバチにはスズメバチ類の狩猟に対抗する
行動の進化が見られなかったと考えられています。

スズメバチ属としては珍しく日没後もしばらく活動するのが特徴です。
レッドデータでは情報不足に指定されています。

チャイロスズメバチ

茶色雀蜂
学名:Vespa dybowskii
体長17-27mm、全身が黒-茶色の深い色に覆われています。
北方系の種で、日本では中部地方以北に生息しています。
個体数は少ない。

モンスズメバチ、キイロスズメバチ等の巣を
乗っ取ることから「社会寄生性スズメバチ」と呼ばれることもあります。

他のスズメバチより遅めに越冬から覚めた女王は、
女王しかいない他のスズメバチの初期の巣を襲って、
相手の女王を刺して殺害します。

その後、自分の働き蜂が羽化するまで、
乗っ取った巣の働き蜂に働いてもらいます。

発達したキチン質の外皮を持ち、
キイロスズメバチは勿論、
オオスズメバチの大顎や毒針でも容易には
貫通出来ない防御力があるので、
これが乗っ取りの際にも有利となっています。

他のスズメバチの巣を乗っ取るスズメバチは、
他にヤドリホオナガスズメバチ(Dolichovespula adulterina)と
ヤドリスズメバチ(Vespula austriaca)が知られていますが、
こちらは自分の働き蜂を作りません。

ツマアカスズメバチ

英名: Asian hornet
学名:Vespa velutina
女王は30mm、オスは24mm、働きバチは平均20mm程度の
中型のスズメバチです。
全体に黒っぽい体、腹部の先端が赤褐色となっています。

茂み、低木の中、地中に巣を作ります。
集団が大きくなると木の上へ引っ越します。
すべての昆虫を捕らえ、
ハエ類、ミツバチ類、トンボ類を特に好みます。

攻撃性は非常に高く、巣に近づいたものは執拗に追跡します。

アフガニスタンからインドネシアにかけてのアジア原産、
中国や台湾にも分布する。分布を広げていて、
2004年以前にフランス、2003年に韓国、2010年にスペイン、
2013年に日本(対馬)への侵入が確認されています。
韓国では養蜂への被害のほか、在来スズメバチを減少させる
原因になっています。

ツマグロスズメバチ

端黒雀蜂
学名:Vespa affinis
日本の南西諸島などに生息しています。
腹部が黄色と黒にはっきり分かれているのが特徴です。
台風の被害を防ぐため、地面近くに巣を作ることが多い。
初期の巣はコガタスズメバチ同様に
フラスコや徳利のような形状ですが、
徳利の首の部分はコガタスズメバチほどには発達しません。

クロスズメバチ

黒雀蜂、ワスプ、
英名: Wasp、
学名:Vespula flaviceps
体長10-18mmのクロスズメバチ属。
小型で、全身が黒く、白または淡黄色の
横縞模様が特徴です。

北海道、本州、四国、九州、奄美大島に分布しています。
多くは平地の森林や畑、河川の土手等の土中に
多層構造の巣を作り、6月ごろから羽化します。
小型の昆虫、蜘蛛等を餌とし、ハエなどを
空中で捕獲します。
その一方で頻繁に新鮮な動物の死体からも
筋肉を切り取って肉団子を作る。
食卓上の焼き魚の肉からも肉団子を作ることがあります。

攻撃性はそれほど高くなく、毒性もそれほど強くはありませんが、
巣の近くを通りかかったり、また缶ジュース等を
飲んでいる際に唇を刺される等の報告例があります。

日本では地方によってヘボ、ジバチ、タカブ、スガレ
などと呼ばれて養殖も行われて、幼虫やさなぎを食用にしています。
長野県では缶詰にされています。クロスズメバチを伝統的に
食用とする地方の一部ではヘボコンテスト等と称し
秋の巣の大きさを競う趣味人の大会も行われている。
岐阜県でもヘボとして食文化が発達しており、
地元の愛好家と恵那農業高校によって恵那市串原に
ヘボミュージアムが建てられ、ヘボまつりが行われている。

キオビホオナガスズメバチ

黄帯頬長雀蜂
英名: Median wasp、
学名:Dolichovespula media
体長14-22mm。
ホオナガスズメバチ属。
小型の昆虫を餌とし、樹上に巣を作ります。
ホオナガスズメバチ属の中では最も攻撃性が高い。
ホオナガスズメバチ属のスズメバチは一見
クロスズメバチ類に似るが、クロスズメバチ属や
大型のスズメバチ属のように、巣材を枯れ木や朽木の木部繊維中心に
ではなく、アシナガバチ類と同様に枯れ木、
枯れ枝の靭皮繊維から採集するため、巣はもろくなく強靭です。

まとめ

いかがでしたか?
日本に生息する主なスズメバチの種類をご紹介しました。
大きくスズメバチと言っても、色々な種があります。

ただ、一つ言えるのは、
スズメバチは蜂の中でも危険性の高いハチです。

素人判断での、むやみな駆除は、危険を拡大する可能性があります。
十分な注意が必要です。

 

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