アシナガバチってどんなハチ?毒性は?アシナガバチの種類を知ろう。

アシナガバチってどんな蜂(ハチ)?

アシナガバチ
脚長蜂
英名: Paper wasp

スズメバチ科アシナガバチ亜科に属するハチの総称です。

アシナガバチの巣の材料は、スズメバチとほぼ同じで、構造はスズメバチの巣は外皮があるのに対して、アシナガバチの巣にはそれがなく、ハスの花のような形をしています。

多くのスズメバチは、枯れ木の木部繊維や腐った木などを巣の材料としますが、アシナガバチは樹皮の靭皮繊維を素材として、それに唾液由来のタンパク質などを混入して巣の材料とするので、一般のスズメバチの巣より強靭(きょうじん)です。

そのため、スズメバチ類の巣は洋紙に、アシナガバチ類の巣は和紙に例えられることがあります。

靭皮繊維とは

種子植物の茎において、形成層から外側に向ってつくられていく部分、すなわち二次師部にある繊維組織をいう。
両端のとがった長い繊維細胞から成り、軟らかく強靭なものが多い。
アサ・ジュートなど、これをとる目的で栽培される植物 (繊維植物) も多い。
なお茎の肥大生長によってこの組織の外側の部分は次第に剥離するが、その剥離する部分を樹皮といい、内側の残存する部分を靭皮ということもある。

出典:コトバンク

アシナガバチは現在、26属1000種以上が知られていて、日本には3属11種が生息しています。

  • セグロアシナガバチ
  • キアシナガバチ
  • フタモンアシナガバチ

がよく見られ、都市部、市街地ではコアシナガバチが目立ちます。

セグロアシナガバチ

背黒脚長蜂(セグロアシナガバチ)
学名: Polistes jokahamae)

体長20-26mm程度。体の模様は、黒の地に黄褐色の斑紋があります。日本では北海道以外の全国に分布し、市街地でもよく見られる種類です。

クーラーの室外機の下に作ったセグロアシナガバチの巣

近縁種には

  • オキナワセグロアシナガバチ
  • キアシナガバチ

などがあります。

キアシナガバチ

黄脚長蜂(キアシナガバチ)
学名:Polistes rothneyi

体長20-26mm程度で、セグロアシナガバチと並ぶ大型種です。

日本では全国に分布しています。黒の地に黄色が目立ち、攻撃性はアシナガバチとしては強い方です。

オスは触角の先端が太いので簡単に区別できます。

樹木の枝や人家の軒先に巣を作ります。

セグロアシナガバチは平地に多いのに対して、キアシナガバチは低山地に多い傾向があります。

窓枠に作ったキアシナガバチの巣

 

フタモンアシナガバチ

二紋脚長蜂(フタモンアシナガバチ)
学名:Polistes chinensis

体長14-18mm程度

腹部に黄色い2つの斑があることから、この名前が付けられました。

市街地でよく見られます。

軒下、屋根瓦の下、木の枝、草むら、植物の茎や垂直な壁面等に横向きに巣を作ることが多いです。

外壁に横向きに作ったフタモンアシナガバチの巣

 

コアシナガバチ

小脚長蜂(コアシナガバチ)
学名:Polistes snelleni

体長11-17mm程度。

やや地味で小型な種類ですが、人家よりも林の低木の枝先や大きな葉の裏などに、全体が反り返った大きな巣を作ります。

日本では全国に分布しています。

アオムシなどをとらえてその場で肉だんごをつくり、巣に持ち帰って幼虫にあたえます。

電気メーターの中に作ったコアシナガバチの巣

 

キボシアシナガバチ

黄星脚長蜂(キボシアシナガバチ)
学名:Polistes mandarinus

体長は約12~18mm程度。

体色は黒色で斑紋の大部分が赤褐色です。

コアシナガバチとよく混同されますが、本種の腹部第2節以下には黄紋がありません。

巣は黄褐色で、幼虫の作る繭(まゆ)が黄緑色をしているのが特徴です。

低山地から山地に分布していて、樹木の枝や葉の裏などに巣を作ることが多いです。

キボシアシナガバチの巣はほとんどの場合、片側にだけ向って増築されていきます。

規模はあまり大きくなりませんが、大きめに成長した巣では背面が反り返ります。

ヤマトアシナガバチ

大和脚長蜂(ヤマトアシナガバチ)
学名:Polistes japonicus japonicus

体長は約15~22mm程度。

体色は黒色で褐色の斑紋が多いです。

中胸背板には1~2対の黄褐色または赤褐色の縦紋があります。

宮古・八重山諸島の個体は黄色紋の発達がよいため、ほぼ全身黄色に見えるので、タイワンアシナガバチ(Polistes formosanus)として別種とする場合もあります。

巣は灰褐色ですが、背面には黄褐色の光沢があります。

繭(まゆ)のふたの色は黄緑色で、育室から突き出していません。

低山地に分布する傾向がありますが、全国的には個体数は多くはありません。

草本の葉裏や樹木の細枝に巣を作ります。

攻撃性は弱いです。

まとめ

同じように見えるアシナガバチでも、それぞれに特徴や習性があるんですね。

よく見てみないとわからないですが、興味を持ってみると、また新たな発見があるかも知れません。

また、アシナガバチとはいえ蜂はハチです。

侮ってはいけません。

刺されないように気を付けましょう。

もし、万が一刺されてしまった時はこちらの記事をご参照ください。

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