チャタテムシってどんな虫?害はあるの?

チャタテムシって見たことある?

チャタテムシなんて見たことない!

そう思っていても・・・実は、気づいていないだけで、意外とよく見かけているチャタテムシ

畳や障子、古い本などの上を素早く這い回る1mmほどの虫を見たことはありませんか?

梅雨時期など蒸し暑い季節になると増えて、場合によっては新築の物件などでも大量発生することも…

人間にとってどんな害はあるのでしょうか?

チャタテムシの名前の由来とは?

なぜチャタテムシ(茶立虫)と呼ばれるのかというと、その由来は、障子に止まったこの虫が、茶せんでお茶をたてるときのような音を出すからこの名前が付きました。

1匹では微かな音量ですが、音が鳴り響きやすい障子の上にいるときや、大量発生した場合には、人間の耳に聞こえるくらいの音量になります。

チャタテムシの分類は?

チャタテムシ(茶立虫)は、昆虫綱咀顎目(Psocodea)のうち、寄生性のシラミ、ハジラミ以外の微小昆虫の総称です。

かつてはチャタテムシ目(噛虫目、Psocoptera)に分類されました。

チャタテムシ目は現在でも便宜的に使われているのですが、亜目などに格下げされた訳ではありません。

現在は、正式な分類群としては認められていないものです。

世界では2000種以上が知られています。

ダニと見間違えられることが多いですが、ダニは肉眼で確認できません。

そのためダニが大量に発生してしまったと感じた場合は、ルーペや顕微鏡を使って確認したのではない限りは、チャタテムシである可能性のほうが高いと思われます。

生息エリアは広いので、日本を含め世界的によく見られる種類で、グローバルな虫です。

チャタテムシの生態

チャタテムシといっても、種類は色々です。

チャタテムシの繁殖

雌(メス)1匹で繁殖していく種類もあります。

そうかと思えば、雄(オス)と雌(メス)の性の役割が逆転している種類も居ます。

チャタテムシの見た目や生息場所は?

別名“本シラミ(Booklouse)”とも呼ばれるチャタテムシは、祖先を辿っていくとシラミの仲間です。

時には、シラミと間違われることもあります。

拡大した写真で見ると、コロモジラミのほうが頭が小さくて形状は異なりますが、ぱっと見では、すぐ見分けがつきません。

ただし、生息場所が全く異なるので、発生した場所から推察することは可能です。

例えば、コロモジラミはその名の通り、人間の衣類(下着やシャツの襟など)に寄生します。

屋内で見られる、チャタテムシは翅が退化してしまって、無く、体長1〜2mm程度の微小なものが多くなります。

屋外に生息するチャタテムシは翅があるものも多いです。

体長は3 – 7ミリメートルほどで、前翅のほうが大きいです。

カビや地衣類などを食べます。

ウンカやショウジョウバエと間違えられることもありますが、見た目はかなり違いますので、区別できると思われます。

どれも体が比較的柔らかい小さな昆虫で、体の割に頭が大きいのが特徴です。

最近は冷暖房設備が普及してきて、室内の機密性が向上したために、屋内に結露やカビが発生しやすくなってきました。

それに伴って、チャタテムシなどのカビに由来する虫の発生が増えつつあるのが現状です。

チャタテムシの好物を知って対策

チャタテムシ類は雑食性で植物片、花粉、昆虫の卵なども食べるのですが、特にカビ類、酵母などを好んで食べます。

動植物標本、貯蔵食品などを食べてしまう害虫としても知られています。

乾麺・マカロニ・チーズなどの食品や、段ボールなども大好物のようです。

ホコリなども好み、古い紙や糊も食べるため書籍からも発生するほか、湿度が高い部屋では壁紙の糊から多数発生することがあります。

薄暗い環境を好むので

  • 障子
  • ふすま
  • 押し入れ
  • 木製の家具
  • 段ボール

などに主に棲み付いていることが多いです。

屋内で発見される主な種類としては

  • コチャタテ科のコチャタテ
  • コナチャタテ科のヒラタチャタテ
  • カツブシチャタテ
  • ソウメンチャタテなど
  • ヒメチャタテ科のヒメチャタテ

などが知られています。

いずれも薄い褐色系統の色をした体長2mm以下の微小な虫です。

また、野外では表土の枯葉層や枯れ草に生息します。

見つけにくいだけで、樹皮の下や鳥の巣など屋外でも普通に生息しています。

チャタテムシの苦手な環境と好きな環境

寒さにはかなり弱いのが特徴です。

例えば気温18℃というと、多くの人間にとっては暑すぎず寒すぎず快適な環境ですが、18℃を下回るとヒラタチャタテの活動は鈍って、産卵を停止するとも言われています。

寒い場所は苦手な種類が多いです。

蒸し暑く湿度の高い環境は大好きなので、多くの人間にとっては過ごしにくいジメジメした場所も、チャタテムシにとってはパラダイスなのです。

世界各国と比べると湿度の高い日本は、彼らにとって住み心地がいいのでしょう。

特に雨が多い梅雨時期は活発に動き回ります。

害はあるの?

お部屋のカビを食べてくれるという良い一面もありますが、直接的な害はほとんどないものの、軽視はできません。

死骸が粉々となり空気中を漂って、吸い込むことによってアレルギーの原因となることもあります。

チャタテムシなどが大量発生した場合、それらを食べるツメダニが二次的に発生してしまうことがあるので注意が必要です。

ツメダニは稀に間違えて人を刺し、肌にかゆみが生じたり、皮膚炎を起こしたりすることもあります。

二次被害のリスクを軽減するためにも、チャタテムシが発生しにくい環境づくりをしていきましょう。

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