ダニってどんな生き物ですか?
ダニは昆虫ではなく、クモやサソリの仲間です。
頭・胸・腹が一体で胴体部となり、胴体部の前方に口器である顎体部が付属しています。
世界中に何万種類もある生き物です。
地上で生息するものや、水中で生息するものなど多種にわたっています。
屋内に生息する種類は屋内塵性ダニ類と総称されています。
このうちアレルギーの原因となるのはヒョウヒダニです。
屋内塵性ダニ類とよばれるのは、ヒョウヒダニ(チリダニ)類・コナダニ類・ツメダニ類です。
その中で、ヒョウヒダニ類のコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニが全体の7~9割を占めます。
いわゆるイエダニと呼ばれる、人家に住み着き人やペットの血を吸うダニは
- イエダニ
- ツメダニ
- マダニ
- トリサシダニ
などが主な種類です。
チリダニなど血は吸いませんが、アトピーやぜんそくなどの、アレルゲンになる種類もあります。
大きさはマダニ以外だと0.6mm以下ととても小さく、肉眼で見つけるのはほぼ不可能です。
種類は多種多様で、ほとんどの種類で人への害があります。
ダニが1匹もいない家ってあるの?
結論から言うと・・・・ダニが居ない家なんて存在しません。
自分の家は大丈夫!なんて大きな勘違いです!
ダニは、高温・多湿を好むので5~9月に特に繁殖します。
近年は暖房が普及しているため冬でも多く生息しています。
気温20~30℃で湿度60~80%の、人間にとって過ごしやすい環境は、ダニにとっても居心地が良いよいのです。
繁殖しやすい条件が揃うと、1組のつがいが2ヵ月後には約3,000匹、さらに4ヵ月後には約450万匹…というように爆発的に増殖してしまいます。
また、フケやアカなどのエサがたった1gあれば、約300匹が生息できてしまいます。
ダニの繁殖力は驚異的なのです。
家によくいるダニは?
家にいるダニの7~9割を占めるのがヒョウヒダニ類です。
その中でも比率の高いヤケヒョウヒダニは0.2~0.4mm程度のサイズです。
肉眼では判別が難しいですが、ほぼ1年中いるダニで、布団、カーペット、布製のソファーなどをはじめ、人間が生活しているほとんどの場所に生息していると言われています。
肉眼で確認できないから実感できなくて、つい油断してしまいがちです。
しかし、確実にはどの家にも居るのです。
ヒョウヒダニ類は死骸やフンがアレルゲンになってしまうため困った存在ですが、人を刺すことはありません。
このヒョウヒダニや食品につくコナダニを捕まえて、その体液を吸って生息しているのがツメダニで、刺されると赤く腫れてかゆみが1週間ほど続きます。
もう1種類の人間を刺すダニがイエダニです。
刺すだけではなく、ときには吸血して感染症を媒介することもある迷惑な存在です。
主にネズミに寄生していますが、ネズミが死ぬと新たな寄生先として、人間をターゲットにすることもあります。
その際、太ももや腹部など、皮膚の柔らかい場所を探して吸血します。
もしもネズミを家で見かけた際は、ダニの駆除も同時にしておくことが望ましいです。
天日干しや布団叩きは効果があるの?
アトピー性皮膚炎や、アレルギー性喘息などの症状を持つ方のうち、約8割がダニアレルゲンに対して陽性となっています。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭では特に注意が必要です。
アレルゲンの原因となるのはダニやその死骸やフンです。
増殖すると布団にいるダニは3億匹にもなると言われています。
また、ダニはたくさんのフンをするため、ダニが増えるほどフンも大量になっていきます。
繁殖してしまう前に定期的に駆除しておくことで、ダニによる被害を軽減できます。
けれど、布団を天日干ししてもあまり効果がないのが実情です。
50℃の熱を30分間あてることでダニは死滅しますが、天日干しでは表面のダニが温度の低い布団の中のほうに潜り込んでしまうだけになります。
また布団叩きを使うと、ただでさえ小さいダニや死骸やフンがさらに細かくなってしまう可能性もあります。
布団の表面に浮き上がってきた死骸やフンを吸い込んでしまうと、アレルギーの悪化に繋がりることもあります。
一体どうすれば良いのかと悩んでしまいますよね。
今すぐ試してほしい3つのダニ対処法。
エサを減らすため、こまめに掃除
家中の掃除機がけと水拭きをして、ダニのエサとなるホコリや髪の毛や食べかすなどを極力なくしてください。
フローリングの場合でも、板の隙間にダニが潜んでいることがあるので、入念に掃除をしましょう。
ダニの死骸を放置したままにすると、それがハウスダストとなり、アレルギー症状が起きてしまうこともあります。
掃除機でダニの死骸やフンも吸い取ってください。
その際は、紙パック式の掃除機がお勧めです。
湿度を減らすため、定期的に換気
ダニは熱と乾燥が苦手です。
換気をしたり、湿度を低くしたり、布団やぬいぐるみを天日干ししたり、ダニの住みにくい環境をつくることが重要です。
上記の方法があまり効果が無いと感じた時
上記の方法を試しても、あまり効果が無いと感じた時は、ダニ駆除剤を使ってみましょう。
ただし、薬剤で新たなアレルギーを引き起こす可能性はありますので、注意が必要です。
ダニに血を吸われるとどうなる?
ダニに血を吸われると、蚊に刺されたように赤くなり、蚊に刺されたとき以上の激しいかゆみに襲われます。
蚊と違って、布団の中などに大量に潜んでいる場合が多く刺されるときは、1箇所だけではなく何箇所も刺されることもよくあります。
なので蚊とは比べ物にならないぐらい全身がかゆくなってしまうこともあります。
布団だけ駆除をしても、その下の畳やじゅうたんに潜んでいることもあります。
また、血を吸われてかゆいのでかいてしまうと、もし身体に血を吸っている最中のダニが付着していた場合、胴体の部分だけちぎれ頭の部分が人の身体に刺さったままになります。
そこから化膿してしまうこともありますので注意が必要です。
ダニは繁殖力が強く目に見えないため、できるだけ早い段階でプロに相談していただくことが被害を抑える最善策にはなります。
間違った対策をしてしまうと、逆に状態を悪化させてしまう要因にもなりかねません。
ダニの被害は血を吸われることだけですか?
ダニは血を吸うだけではなく、いろいろな被害をもたらす害虫です。
布団の中に潜んでいることが多いので、寝ている間にさされることが多く、このような被害が続くと眠ることができずにノイローゼになってしまうという2次被害も少なくありません。
また、ダニによってじんましんや、ぜんそくなどのアレルゲンとなってしまうこともあり、小さなお子さんがいるご家庭などは大変危険だといえます。
まとめ
冷暖房が普及している現代は、夏も冬も心地よく住みやすくなっています。
人にとって住みやすい環境はもちろんダニにとっても住みやすい環境であるのです。
寒暖差がゆるやかな、人間の家にダニが住み込んだら駆除をするまでどんどん増え続けるのです。
外から自分で進入してくることも多いですが、鳥に寄生して運ばれて、家の近くで鳥が巣をつくってしまったり、ペットが運んでくることもあります。
ネズミなどの害獣に寄生していることもよくあります。
ダニは、小さな生き物なので、侵入の仕方は千差万別です。
他の人の家から自分に寄生し運んでくるといったケースもあります。
ダニの侵入は普段の生活で避けられないものとなっていて、日々の暮らしを脅かしています。
アトピー性皮膚炎や小児喘息の原因にもなるります。
もしかしたらあなたも数万匹のダニと一緒に眠っているかも知れません。
早め早めの対策をお勧めします。
とりあえず、お困りの際はご相談くださいね。
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