トコジラミとは?
日本では、一度絶滅したはずだった
トコジラミ(南京虫)
が、最近また、増えてきていて、よくご相談があります。
トコジラミは吸血害虫です。
別名を南京虫(ナンキンムシ)や、ベッドバグと呼ばれています。
吸血されると、非常に強い我慢できないほどの痒みを伴います。
トコジラミの特徴
- トコジラミの体長は5-7ミリ程度です。
- 飛ぶことはできません。
- 畳や壁の隙間や、カーペットの裏などの狭くて暗い隙間に居ることが多い。
- 特に空腹時はとても平べったく隙間に入り混むのに適しています。
- トコジラミは卵から孵化(ふか)すると、幼虫でも成虫でも雄雌かかわらず吸血し、血液を栄養として成長する虫です。
- 飢餓に強い虫で、無吸血状態でも18ヶ月も生存した記録もあるほどです。
- 幼虫は齢が若いほど色素が薄い上に、小さいため肉眼では確認しづらいです。
- 寿命は1年ほどですが、その間に最大500程度の産卵をすると言われています。
- 夜行性と言われてはいますが、日中でも暗い場所では普通に活動しますので要注意です。
- トコジラミはカメムシの仲間なので巣の場所では独特な臭いがします。
- 吸血すると、赤みかかった体が黒っぽくなります。
- 吸血後に、栄養分を体に取り込んだあと、水分を排泄し,それを血糞(けっぷん)と呼びます。血液が濁った様な黒いゴマのような糞を点々とします。
最近、発見されているトコジラミのほとんどがスーパーナンキンムシという市販の殺虫剤(ピレスロイド系)では駆除できない南京虫です。
アメリカなどでピレスロイド剤を多用したために、強い抵抗性を身につけてしまったものと思われます。
わけもわからず、市販のゴキブリ用やダニ用の燻煙材(くんえんざい)を、炊いてしまう方が多いのですが、ますます隙間に逃げ込ませてしまい、繁殖を増大させる要因になっています。
※ここで言う燻煙材とは、、煙タイプの殺虫剤のことです。
なぜ、南京虫やトコジラミって名前がついた?
外国から渡来したものに、古くは、から(唐・韓)をつけることが一般的だったのですが、近世には南京豆、南京虫、南京更紗のように、南京(なんきん)をつけることが多くなってきました。
南京虫の由来については諸説あるようですが、外国から来た虫という説が最も有力なようです。
トコジラミについては、布団やベッドに潜んで、そこで咬まれたり、刺されたりの被害を受けることが多いので、トコジラミやトコムシの名称が付いたようです。
何故、トコジラミが日本で、再発生したのか?
気軽に海外旅行に行けるようになったこともありますが、一番の原因は最近流行りの 民泊(Airbnb)で、海外の旅行者から持ち込まれるケースが多いようです。
トコジラミ成虫の雌(めす)は交尾をすると約5日で卵を産み始めるのです。
1日に5~6個の産卵をして、生涯で300~500個程度の産卵をします。
卵は1週間程度で孵化(ふか)するため繁殖力はとても強いです。
1人の旅行者に付着して持ち込まれたトコジラミが3ヶ月後には数十匹増殖して、1年後には数え切れない程の数になってしまうのです。
想像してみると、ぞっとしますね。
どんなところに巣を作る?
トコジラミは暗い場所・閉い場所・暖かい場所を好むのですが、基本的には人が長時間居座る場所の近くに、潜伏することが多いです。
布団やベッド・ソファー・寝室のカーテン・和室の畳の隙間・絨毯(じゅうたん)の裏・雑誌の隙間など、あらゆる場所に巣を作ります。
トコジラミの巣の場所には、たくさんの血糞(けっぷん)や卵や抜け殻があるため、簡単に発見することができます。
まずは巣を探してみましょう。
トコジラミを駆除するには、どうしたら良いのか?
トコジラミが発生してしまっている周辺にある布製のものなどで、乾燥機にかけられるのもは、すべてコインランドリーで乾燥機にかけてください。
洗濯はしなくてかまわないのですが、コインランドリーでの乾燥機というところが重要です。
一般家庭の乾燥機では温度が低すぎて効果があまり無いので注意してください。
次に、毎日掃除機を、とくに念入りにかけてください。
掃除機は紙パック式のものがお勧めです。
もしサイクロン式の掃除機しかない場合は、安いもので良いので、紙パック式の掃除機の購入をお勧めします。
色々な耐性があるトコジラミの死滅までは難しいかもしれませんが、サイクロン式と違い、死んだ虫を見ることなく触ることなく捨てることができるのも、大きなメリットです。
また、サイクロン式と違い、ゴミを捨てる時に、溜まったゴミが散らばる危険性も少なく、安心です。
また、吸血されてしまっている場合は、早めに受診して医師の診断を仰いでください。
自己判断での治療は、悪化を招き治療が長期化する恐れがあります。
ただ、結局のところ繁殖してしまっている場合は、自己対策での根本的解決は困難です。
一時しのぎにしかなりません。
一旦収まったように感じても、必ず再発すると思っていただいた方が、良いと思います。
状態が悪化してしまうと、駆除費用も高額になってしまいますのでできるだけ早めにご相談ください。
駆除にかかる期間は?
繁殖してしまっている場合は短期間での駆除は困難です。
最低でも3か月程度はかかると思ってください。
また安易な自己対策も、長期化の要因となります。
どんなことでも、早めの発見、正しい知識での早めの対策が望ましいです。
特にトコジラミは繁殖のスピードが速いため大繁殖してしまう前に対処しておきましょう。
とりあえず、お困りの際はご相談くださいね。
電話やline@での相談は無料です。
24時間直通電話
蜂でお困りなら
蜂以外の害虫・害獣・害鳥等でお困りなら
こちらをクリック
防虫フィルムのことなら
こちらをクリック