コバエの種類と生態
コバエは、ショウジョウバエなどの小さなハエの総称です。
そもそもコバエという名前のハエは存在しないのです。
コバエと呼ばれるものの中には、ショウジョウバエ、キノコバエ、ノミバエ、チョウバエなどが含まれています。
コバエは、どこから来るのか?
それは、それぞれのハエによって発生場所は異なってきます。
それぞれのハエの主な発生場所
ショウジョウバエ
色は黄赤色です。日本では約260種が確認されています。
生ゴミなどに発生し、特に腐った果実を好むコバエです。
食品にたかることが多いため、台所が主な活動範囲となっています。
ノミバエ
色は黒褐色です。世界では約2,400種が記録されていますが、日本で確認されているのは約20種です。
腐った植物、ゴミなどに、よく発生します。
俊敏(しゅんびん)に飛んだり、食卓や台所などを歩き回ったりします。
小さく動きが俊敏(しゅんびん)であるため、色々な食品、特に肉などに潜り込んで産卵することがあるので、食品衛生上も重要な問題となっている害虫です。
キノコバエ
色は灰黒色です。約150種が確認されています。
キノコバエの成虫は湿気が多く薄暗いところや、腐った植物の周りを好みます。
そのため、観葉植物の腐葉土に混入した卵から成虫が室内に発生するケースが多くみられます。
餌は、観葉植物の土にに生える真菌類(キノコなど)や観葉植物そのもの(養分を茎から吸う)です。
チョウバエ
色は黒色です。
日本では約50種が確認されていますが、主によく見るのは2種類です。
体の表面に毛が密生しています。
湿地や沼などの水際が主な生息地です。
お風呂や台所の排水まわり、下水管などのヘドロから発生します。
室内に侵入することが多く、夜行性のため昼間はトイレの壁などで静止しています。
チョウバエの生態についてはこちら
どこから来るのかによって、コバエ対策は違います
屋外から入ってきている場合と、屋内で発生している場合とで対策が異なります。
外からコバエが入ってくる
(1)コバエの侵入防止対策をする
窓やドアはできるだけ開放しないようにして、窓には網戸(なるべくメッシュの細かいもの)を取り付けましょう。
建物の出入口付近や前室・廊下などに薬剤を蒸散したり殺虫器を取り付けます。
飛んで入ってくるコバエを駆除できるので、コバエ侵入の防止対策になります。
(2)コバエを引き寄せない対策をする
コバエ類は食品のニオイや、建物の灯り、熱などに引き寄せられて飛んでくるのです。
【ニオイ対策】
製品のニオイ自体に飛んできている場合、対策は非常に困難なので、(1)の侵入防止対策などで防除してください。
【灯り・照明対策】
店舗の照明に大量の虫が飛んできている場合、室内の蛍光灯などの照明を
- 虫が好む波長の光(紫外線)をカットした蛍光灯(防虫用蛍光灯)に変更
- 紫外線を遮断(紫外線カット資材)するもの取り付け
などを行います。
もしくは、窓に紫外線を遮断するフィルム(窓用防虫フィルム)を貼れば、室内の灯り(虫が好む波長の光)が外へもれず、コバエが集まってくるのを抑制します。
ただし、窓用の防虫フィルムは素人では容易ではない(うまく貼れないことがある)ので、代行対応も可能です。
【屋外の外灯】
外灯に、コバエが多数飛来して困っている場合は、外灯も紫外線を放出しないランプ(防虫ランプ)に取替えると有効です。
(3)殺虫剤による駆除
コバエが窓に止まって困っている場合、消毒用のアルコールを散布すると、窓に止まるコバエを駆除できます。
屋内・ 室内でコバエが発生
(1)屋内のコバエを捕獲・駆除
屋内にいるコバエは消毒用アルコールで殺虫できます。
市販のスプレー式殺虫剤などを使用してしまうと部屋中、油だらけになってしまいますので注意しましょう。
台所の三角コーナー周辺や漬物容器など食品を置いている場所など殺虫剤が使いにくい場所では、ハエ取りリボンを吊り下げておくとコバエを捕獲します。
また、捕虫器を設置すると中に入ってきたコバエを捕獲することが可能です。
コバエ類の種類がショウジョウバエの場合、ショウジョウバエ用捕獲器も有効です。
(2)発生源に対策をする
ショウジョウバエの幼虫が屋内で羽化し、コバエが発生している場合は、発生源対策が最も重要となります。
- コバエ(幼虫)が発生している所や、腐敗物などを探す
- 発生原因が廃棄できるものは捨てる
- 浄化槽内や側溝内などの場合は、清掃をして発生源となる腐敗物を取り除く
これだけでも、かなりの効果があるでしょう!
※配管の奥や隙間など薬剤処理が難しいところには、泡状の薬剤を使用すると効果的です。
まとめ
コバエは病原菌などの媒介はしませんが、見た目に不快な虫です。
植物や糞尿にたかるため、食品工場や飲食店に深刻な被害をもたらすことがあります。
有効な対策としてはコバエの発生しやすい環境をつくらないこと。
清潔にする、生ゴミを捨てる、掃除をこまめにするなど、引き寄せる原因を極力減らすことが重要です。
とりあえず、お困りの際はご相談くださいね。
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