何でこんなに木粉が!?キクイムシの特徴や発生の原因・対処法は?
家にある木材の周辺に大量の木粉がこぼれていた。
こういった出来事に思わず衝撃を受けた人は、とても多いのではないでしょうか。
木粉の散乱は「一見木材の老廃が原因なのではないか?」と思う人もいるかも知れません。
実はある虫が大きく関係しています。
そう、そのある虫とはキクイムシを指します。
とはいえ、名前が分かったところで、発生の原因や対処法が分からない事には問題も解決しません。
そういうわけで今回は、キクイムシの説明を始め、発生する原因、駆除・対処法をまとめました。
キクイムシとはどんな虫?
そもそもキクイムシが、どういう虫なのか知らない人も多いことでしょう。
キクイムシは、甲虫目キクイムシ科に属する昆虫の総称です。
木を食べる虫ということで、そのように呼ばれ、幼虫から成虫まで樹木をエサとしています。
国産の種類だけでも約300種類が確認されており、世界を含めれば7,000種類にも及びます。
森林に多くの種類が生息し、材の中や樹皮の下に細かい巣穴を掘って生活しています。
また、衰弱した樹木に穿孔(穴をあけること)することが多いのですが、大量発生してしまうと、健康な樹木にも食害することが知られており、森林害虫とされています。
キクイムシの特徴
キクイムシの体長
- 成虫で3~7mm幼虫
- 1~5mm
体の色は赤褐色または黒褐色。
成虫の寿命は
- オスが約1週間
- メスが約10日ほどです。
発生時期は主に3~4月とされていますが、特に発生するのは5~6月です。
家庭内でキクイムシが発生するのはなぜ?
森林での活動がメインとされているキクイムシが家庭内に現れるのはなぜなのか?
まず、キクイムシは以下の木材を好みとしています。
- ケヤキ、ラワン、ナラ、タモ、シオジ、キリなどの木材
- 塗料などが塗られていない・薬物処理がされていない木材(無垢材など)
記載した材料に加えて、無垢材や天然素材だと、キクイムシが近付きやすいということですね。
ただ、キクイムシは屋外から屋内に侵入するケースは基本的に少ないとされています。
つまり、家庭内で発生する原因というのは、キクイムシが元から潜んでいた木材をそのまま使ったり、購入したりしているからなのです。
卵や幼虫は木材の奥に入っているというのもあり、中々気付くことができません。
そのため、該当する木材の無垢材や天然素材を選ぶ場合、ある意味宿命と言えるのかも知れません。
もちろん、全てに該当する訳ではありませんが、ある程度のリスクは避けられません。
キクイムシによる被害の特徴
被害に遭われた経験がある人ならご存知かも知れませんが、キクイムシによる被害の特徴は主に2つのパターンがあります。
- 1つ目は、木粉ですね。
これは木を食べたことによって、こぼれたものです。
- 2つ目は、直径1~2mmの穴です。
1~2mmサイズの小さな穴が複数あるようでしたら、キクイムシの仕業と言っても過言ではありません。
シロアリによる被害との違いは?
木をかじるといったら、シロアリを思い浮かべる人もいるでしょう。
しかし、キクイムシの被害とシロアリの被害は大きく違う点があります。
それは穴の大きさです。
先ほども話した通り、キクイムシは直径1~2mmと、非常に小さな穴を空けることが特徴です。
※一方シロアリは、細長い穴を空けるのが特徴です。
その他、細かな相違点はありますが、穴の大きさや形状で異なるということを覚えておきましょう。
放置するとどうなるのか
キクイムシは一度木材に入ると、卵を産卵して成長するまでのサイクルを繰り返し、どんどん個体が増えていきます。
これを放置すると被害は拡大化し、最終的には木がボロボロになって、大きな欠陥となってしまいます。
これを防ぐためにも、少しでも被害が出た場合は早急に駆除を行っていかなければなりません。
キクイムシの駆除・対処法を解説!
いざ、被害を受けた場合、どう対処すればよいのか?
誰でもできる駆除方法、キクイムシの発生を防止する方法をまとめましたので参考にしてください。
自分でもできる駆除方法
メジャーな方法ではありますが、キクイムシには、エアゾール式殺虫剤で簡単に駆除できます。
穴の周辺にドリルなどで直径数ミリの穴を複数空け、そこから殺虫剤をかければ効果は上がるでしょう。
ところが、簡単に駆除できるのは成虫だけであり、これが幼虫になると難易度は上がってきます。
キクイムシの幼虫は、木材の中に住んでいるため、普通に噴射して駆除するのは難しいです。
ピンノズルを使い、できるだけ穴の奥にエアゾールを噴射することがポイントです。
※1度の作業で完全に駆除はできませんので、1週間や1ヶ月と定期的にエアゾールを噴射する必要があります。
発生を防止する方法
エアゾールを木材の表面全体に吹きかけることで、新たな産卵を予防できます。
ただ、自己対策の方法でも述べましたが、キクイムシは1度の作業で全て駆除するのは難しいです。
加えて、キクイムシは幼虫から成虫になるまで、約10ヶ月かかると言われています。
そのため、生態サイクル期間に合わせて最低1年は、根気よく対処していく必要があります。
駆除できなかった幼虫が翌年に成虫となります。
木材をかじっていないか?慎重に観察してください。
防虫処理がされている木材を購入しよう
今後木材を購入する際は、防虫処理がされているものを選ぶようにしましょう。
家具を購入する際も、無垢のものよりニスやペイントが施されているものを選びましょう。
また、既に家にある木材で防虫処理がされていないようでしたら、木材防虫防腐剤やニスなどを塗ることで発生を防止できます。
被害が酷い場合は害虫駆除のプロに頼むのもあり
いかがでしたでしょうか。
中には気付くのが遅くなって、より深刻な被害を受けて悩まれている人もいるかと思います。
そういった場合、自分で対処するのは非常に困難となってきますので、害虫駆除のプロに頼んでみるのも1つの方法です。
いずれにせよ、放置しても被害が止まることはありませんので、早急に対処していくことを心がけましょう。
とりあえず、お困りの際はご相談くださいね。
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