ムカデとヤスデってどんな虫?
蜈蚣(ムカデ)と、馬陸(ヤスデ)。
漢字で書くと画数からして多いこれらの虫は、同じ多足類で、節足動物と呼ばれるものです。
よく似ているため見わけがつきにくい虫ですが、実際は食性も危険性もまったく異なる虫なのです。
よく見ると、身体の形も大きさもかなり違います。
住み育った環境や、そもそもが、虫に対しての関心や困りごとがなければ、どちらも足が多くて気持ち悪い虫という一括りにされてしまうのでは、ないでしょうか?
梅雨の時期や秋口によく見かけるムカデやヤスデは、見た目の気持ち悪さからも人間から敬遠されがちな虫たちです。
もし家や庭先で見かけたら、刺されないか不安になると思います。
しかし、それぞれの特徴を知らないままに対処すると、思わぬ被害につながることもあります。
ムカデとヤスデの特徴と見分け方を確認してみましょう!
ムカデの特徴と見分け方
日本国内だけでも100種類以上が確認されています。
主に3月~10月に活動します。
ムカデを「百足」という漢字でも書かれるように、多くの節があり、オオムカデでは21対(または23対)、多い種では173対あります。
1つの節に1対の脚しかないのが特徴です。
体長は60mm~200mm程度。ヤスデに比べると大きいですが、小さいものから大きいものまで種類がたくさんあります。
平たい体つきをしており、多くの人が想像するムカデは大きいサイズのオオムカデの仲間だと思われます。
ひと目につきやすい大きいサイズのトビズムカデやアオズムカデは強力な毒を牙に持っているため非常に危険です。
普段は草むらや落ち葉、石や植木鉢の下にいます。
基本的には、暗く湿気のある狭い隙間を好んで生息します。
ゴキブリが好む場所と同じような場所と言われています。
夜行性のため、夜になるとエサをもとめて、家内に侵入してくることもあるので、注意してください。
小さな昆虫やクモ、ミミズなどや、ネズミやコウモリなどの小動物も食べることもある肉食性の虫です。
攻撃性が強く、目が弱いので、触れたものに対して手当たり次第に咬みつきます。
人間に対しても、かみつくことがあり注意が必要です。
大きな顎に、毒を持っており、咬まれると腫れがひどく、強い痛みを伴います。
噛まれるとアナフィラキシーショックを起こすこともあり、重症化すると命に関わることさえある、とても危険な虫なので、決して触れることのないよう注意が必要です。
また、狩りをするため、動きが非常に素早く獰猛(どうもう)であることも特徴の一つです。
ヤスデの特徴と見分け方
見た目は長いダンゴムシといったところでしょうか。
刺激を与えると丸くなるのも、なんだかダンゴムシに似ているような気がします。
日本国内だけでも200種類以上が生息していると言われています。
主に3月~10月に活動しますが、5月末~7月初旬、特に梅雨明け時期に多く発生します。
特徴としては、前3つの節より後ろの節には、1つの節に2本以上の脚が生えています。
足は9~100対以上のものがいますが、30~40対程度の種類が多いです。
途中で足の数が増えるものもいます。
体長は10mm~40mmほどで、ムカデに比べるとかなり小さいです。
身体は円柱型で厚みがあります。
森林周辺の落ち葉、朽ちた木や倒木、石の下など、湿気が多い環境に生息しています。
住宅の庭などでも、枯れ葉がたくさんある場所などを好みます。
ゴミの収集場所などでも生息していることが多いと考えられています。
狩りをしないので動きも遅く、土壌の有機物や枯れ葉や、キノコなどの菌類を主に食べるるため、基本的には人間に害を与えることは無い生き物です。
ただ、見た目が気持ち悪いのと、踏むと異臭がするというだけです。
めったに人を狩りを噛むことは無く、顎に毒はありません。
しかし、危険を感じたときに分泌される刺激臭のある体液の毒性は強いと言われています。
触れると痛みが生じる可能性もあります。
また、海外に生息しているヤスデは、毒を持っていることも考えられるそうです。
見かけたとしても潰したり直接触れない方が良いでしょう。
ちなみに、密封したところにヤスデを入れると自身の毒で死んでしまうそうです。
ムカデは毒を持っているので、もしヤスデと間違えてムカデに刺激を与えてしまうと、噛みつかれてしまう危険性があります。
むやみに触らないように注意しましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
ムカデとヤスデの特徴を簡単にまとめると以下のようになします。
ムカデの特徴
- 1つの節に1対の脚
- 体長は60mm~200mm程度
- 平たい体つき
- 肉食性
- 顎に毒を持っている
ヤスデの特徴
- 刺激を与えると丸くなる
- 体長は10mm~40mm
- 前3つの節より後ろの節には、1つの節に2本以上の脚が生えている
- 身体は円柱型で厚みがある
- 草食性
- 顎に毒は無いが、危険を感じると刺激臭のある体液を出す
しっかりと見極めて、対応を間違えないようにしましょう。
とりあえず、お困りの際はご相談くださいね。
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